御詠歌とは、どなたでも唱えることができる仏教音楽です。古来より詠(うた)い継がれていますが、江戸時代には霊場(れいじょう)を巡りながらお唱えした「巡礼歌(じゅんれいか)」が盛んにお唱えされるようになり、今に伝わります。
御詠歌には五七五七七の和歌に曲をつけた「詠歌」、七五調、五七調の歌に曲をつけた「和讃」、詠歌と和讃を組み合わせたものがあります。こうした御詠歌をお唱えすることで、仏さまの教えや徳が身につき、安らかな心になります。また、亡き人の供養のために捧げる御詠歌もあります。
御詠歌をお唱えするということは、仏さまの教えを実践していることにもなりますから、苦しい時の心の支えになり、また、ともに唱える仲間と集うことで励みにもなります。
真言宗智山派の御詠歌を「密厳流(みつごんりゅう)」といいます。
当院の住職は元密厳流の本部師範を勤めておりました。 宝寿院の御詠歌講は以前は20名近くおられましたが、前住職が亡くなり住職の多忙と、講員の高齢化によりしばらく休止状態でした。
しかし、今年に入り新たな信者さんの希望により練習を再開いたしました。 まだ練習日は不順で確定しておりませんが、関心のある方はどうぞ声をかけて下さい。