宝寿院について

当山ホームページをご覧いただきありがとうございます。

宝寿院は津島神社の北側に位置する静かでのんびりとした時間が流れるお寺です。

ご本尊は薬師如来。子安地蔵、泉大竜神、弘法大師を奉安しております。真言宗智山派に属し、弘法大師より受け継がれてきた密教を伝えるご祈願のお寺です。

皆さんが仏様とご縁を結び、心穏やかな毎日を過ごされますようお祈り申し上げます。 合掌

<第33世住職 宥貴(ゆうき)>

昭和62年生まれ。祖母である先代住職の後を継ぎ平成28年宝寿院に入寺。平成31年住職就任。皆様がほっとできるお寺を目指しています。

宝寿院の歴史

今より1200年前、弘法大師(空海)が熱田社に詣でる道中津島に来臨されました。大師は人々が疫病に苦しむ様子を哀れみ、薬師如来を牛頭天王社(現在津島神社)弥五郎殿脇に奉安され、厄疫退散当病平癒の祈祷を勤修されました。以来、神仏混合の天王社は『東の津島、西の八坂』と称され、全国に末社三千の牛頭天王信仰を支えてきました。中でも信長、秀吉からは特に篤い信仰を受けたことでも知られています。

明治以前までは宝寿院・実相院・明星院の三寺の住職が天王社神宮寺別当職を継承してきました。神宮寺の内一番西に位置する宝寿院は、地域の人々に「西寺さん」と呼ばれ親しまれてきました。

明治初年の法難

明治初年の神仏分離令は全国の神宮寺に多大の影響を及ぼし、寺の存亡に関わる事となりました。

尾張津島も例外ではなく、三つの神宮寺の内宝寿院以外は還俗(僧侶を辞めること)しました。そんな中、時の宝寿院住職・宥三は還俗すれば財産も身分も保証される中で孤軍奮闘。「いかに貧しくなろうとも 仏法捨てがたし」と、一年間寺社奉行へ日参し神宮寺の存続を訴えました。

しかし願いは聞き入れられず、宥三はついに私財を投げ打って宝寿院住坊を買取り、神宮寺の仏像仏画・法具の数々を焼き討ちから守り今に伝えています。 ※「津島市指定文化財 神仏分離顛末記宥三日記」

輝く御仏の教え

危機を乗り越えた宝寿院は、昭和期に入り当時はまだ少なかった幼稚園を境内で開き、地域の人々に親しまれて参りました。戦争や数々の天災を経て、宝寿院の境内は歴代の住職の努力により少しずつ整備され今に至ります。現在は、厄除け薬師・子安地蔵菩薩を中心とする祈祷寺院です。

これからも皆様が仏様の教えを学び、仏様と出会うことができる明るく開かれた寺院となるべく精進して参ります。


宝寿院の境内

宝寿院は津島神社の鎮守の森に囲まれ、静かで緑豊かな環境の中にあります。鳥の鳴き声、雨や風の音に耳をすませてみてください。

また、境内色とりどりの木々や季節の花々が彩を添えてくれています。どの季節に来ても楽しんでもらえるよう歴代住職が長年かけて少しずつ植えてきたものです。

お参りの皆様に心安らかな時間を過ごして頂けましたら幸いです。

境内見取り図

歩いてめぐるお釈迦様の物語

宝寿院のお庭を散策しながらお釈迦様の人生をめぐることができます。今から2500年前のインドでお釈迦さまが悟りを開かれたことで始まった仏教。多くの先人たちの努力によって日本に伝えられ、この宝寿院にも尊い教えが息づいています。

本尊薬師如来・本堂

本尊薬師如来は江戸時代までは津島天王社の本地堂(現在の津島神社弥五郎殿の辺り)に奉安されていた牛頭天王の本地仏(※神の正体とされる仏)。明治初年、当院に移されました。 本堂は昭和56年に再建され、本尊薬師如来を奉安しています。神宮寺当時から秘仏ですが、毎年元旦0時から一月八日の初薬師まで御開帳致します。堂内には、本尊薬師如来、日光・月光両菩薩、十二神将の他、神宮寺鬼門除けの歓喜仏・お聖天様を奉安。毎月1・8・15日は堂内で護摩焚きをします。

子安地蔵・地蔵堂

江戸時代までは天王社(現在の津島神社)東門十王堂に奉安されていた、安産・子授けに霊験あらたかな地蔵菩薩です。丸い屋根の個性的な

形の地蔵堂は平成18年11月再建。ここにもお釈迦様の教えが伝えられている事を皆様に広く知って頂く事を念願して、お釈迦様の弟子の一人アショカ王の仏塔を模して建立されました。安産子授け祈願や、水子供養を執り行います。

大師堂

宝寿院は真言宗智山派に属しており、宗祖である弘法大師をご奉安しております。

毎月21日の御影供法要の他、先祖供養、交通安全祈願をしております。

宝寿院の隠れた名所 泉龍神社と水琴窟

泉大竜神と重軽さま

神仏混合の天王社の頃、宝生池に注ぐ泉のほとりに祀られ津島の森を守っていて下さった龍神様ですが、明治初頭の混乱の中お社は壊れ泉はなくなりました。みたまを安める処もなく色々な方便を以て訴えられましたが、百年以上の時を経て漸くここにお社が造られました。大変ご神徳の高いお方であられ、今なお様々な不思議を顕されます。お前立て「重軽さま」を通してお導き下さいます。

水琴窟(すいきんくつ)

足元に大きな瓶が埋められており、水を掛けることによって反響して美しい音が聴こえます。

足元の玉砂利に水をかけて下さい。幽玄の水音をお楽しみ頂けます。

双連の樹

一本の木が二股に分かれ、また再び枝がくっついた珍しい木です。

双連の枝を持つ神木が良縁成就、夫婦和合の願いをかなえてくれます。


信仰の寺として各種祈願・法要をお引き受けしています。

★相性・運勢相談、家相、命名のほか、各種祈祷、出張お祓い、水子供養は随時予約受け付けております。

住所・交通

〒496-0851  愛知県津島市明神町2番地

電話:0567-25-4154  FAX:0567-25-4199

名鉄津島駅より西へ徒歩15分。神社境内北。

アクセスマップはこちらをご覧下さい。