当院の本尊薬師如来は、牛頭天王社(現在の津島神社)ができた、平安末期とされています。 廃仏毀釈、伊勢湾台風と幾度かの災難に会い、かなりの損傷を受けておられました。昭和55年当時の住職山田宥良により一年間かけ大修理をし、今のお姿になっておられます。平安中期に本地仏の思想が広がりました。 これは、日本古来の神々は、単に仏の衆生ではなく、インドの特定の仏・菩薩(本地仏)が日本に現れたもの(権現)とする本地垂迹説です。 この説の普及によって平安末期から鎌倉初期には、主要な神祇にそれぞれの本地仏を定めるようになりました。 津島社においては、このような本地垂迹説の普及と神仏習合の発展の結果、素戔鳴命は牛頭天王、そして牛頭天王の本地仏は現在宝寿院本尊の薬師如来とされました。
ご利益はなんですか?
病気平癒・無病息災を祈願する仏様です。 身体の病だけでなく、心の病で苦しむ方も沢山お参りにおみえになります。
真言は
オンコロコロセンダリマトウギソワカ です。
心の中で七回唱えて下さい。 お薬師様が現れ心身の苦しみを和らげて下さいます。
薬師如来十二の誓願
1.自らの光明で無量無類の世界を照らし、すべての人びとを仏にする。
2. 衆生の意の赴く所にしたがって諸々の事業を成就させ、清浄で穢れない瑠璃のような世界をつくる。
3. 無量無辺の智恵をもって衆生に無尽の施しをして豊かにする。
4.異端の道を行ずる者を菩薩道に導く。
5. 例え罪を犯した人であっても、悪道へ堕とさない。
6.身体障害等の病苦にある衆生の病苦をのぞき、心身ともに安楽にする。
7.医者や薬治療から見放され、貧窮多苦の衆生も、病苦をのぞき心身ともに安楽にする。
8.女であることによって起こる修行上の不利な点を取り除く。
9.煩悩から逃れさせ、正しい考えを持たせ、菩薩の修行を修習させて完全な悟りに到達させる。
10.国法による災難や苦痛を、福徳威神力によって解放する。
11.すべての人々が飢えや渇きに苦しむことがないようにする。
12. 着物が無い人びとには上妙の衣服を与え、不自由させないようにする。